blog 【発達障害】働き方、長所が活かせる仕事選び【ADHD、ASD】
2023.08.30
発達障害って何?
発達障害は、神経発達に関連する障害のグループを指す用語です。これらの障害は、個人の神経系の発達に影響を及ぼし、思考、感情、行動、社会的スキルなどに関わる様々な領域で問題を引き起こす可能性があります。主に幼少期から始まり、生涯にわたって影響を持ち続けることがあります。
代表的な発達障害の症状
- 注意欠陥多動性障害(ADHD)
ADHDは、注意欠陥と過動行動の特徴が主に現れる障害です。注意散漫、衝動的な行動、過度の活動度などが顕著で、学業や仕事、社会的関係に影響を及ぼすことがあります。
- 自閉症スペクトラム障害(ASD)
ASDは、社会的相互作用の障害、コミュニケーションの困難、狭い興味関心などが特徴的です。重度のケースでは、コミュニケーション能力がほとんどないこともあります。
- 知的障害
知的障害は、知能の発達が低く、日常生活での適応能力に問題がある状態を指します。知識、学習、問題解決などに制限があるため、教育や支援が必要です。
- 特定の学習障害
読み書きや計算など特定の学習領域で困難を経験する障害です。ディスレクシア(読字障害)やディスカルキュリア(計算障害)などが含まれます。
- 発話音声障害
言語や発話の発達に問題があり、正確な発音や流暢なコミュニケーションが難しい状態を指します。
これらの障害は、生涯を通じて支援や介入が必要な場合がありますが、早期の診断と適切なサポートを受けることで、個々の強みや能力を最大限に引き出すことができる場合もあります。それぞれの症状やニーズに合わせたアプローチが重要です。
職場、仕事での課題
- 集中力と注意力の維持
ADHD(注意欠陥多動性障害)の人々は、仕事中に集中力や注意力を維持することが難しい場合があります。長時間のタスクや単調な作業に取り組む際に、注意が散漫になりがちです。
- タスク管理と組織
発達障害の人々は、タスクの優先順位付けや時間の管理、作業の組織が難しいことがあります。複数のタスクを同時にこなすことや、期限を守ることが課題となることがあります。
- 社会的コミュニケーション
ASD(自閉症スペクトラム障害)の人々は、社会的なコミュニケーションや人間関係の構築が難しい場合があります。チーム内でのコミュニケーションやコラボレーションが困難なことがあります。
- 感覚過敏や過少
発達障害の一部の人々は、感覚過敏や過少の特性を持っており、騒音や光の刺激などがストレスとなることがあります。仕事環境での過度な刺激が集中やパフォーマンスに影響を及ぼすことがあります。
- 柔軟な対応の難しさ
予期せぬ変更や柔軟な対応が求められる場面で、発達障害の人々はストレスを感じることがあります。ルーチンの変更や新たな状況に適応するのが難しいことがあります。
- 認識と理解の違い
発達障害の人々は、情報の処理や理解の仕方が他の人と異なる場合があります。指示やコミュニケーションの内容を正しく理解することが難しいことがあります。
- 差別や偏見
一部の場合、発達障害の人々は差別や偏見に直面することがあります。理解の欠如や誤解からくる人間関係の問題や職場での不平等が生じることがあります。
これらの課題に対処するためには、適切なサポートやアコモデーション(配慮)、トレーニング、コミュニケーションの改善などが重要です。
発達障害をもつ人に合った職種
発達障害をもつ人々の特性は多様であり、個人によって症状が異なるため、必ずしも全てのケースに適用されるわけではありません。ここでは、一般的に発達障害をもつ人々に向いているとされる職種の例をいくつか示します。あくまで一般的な例ですので、個々の能力や好みによって適切な職種は異なります。
- 情報技術関連職
プログラミングやウェブ開発などの情報技術関連の仕事は、集中力を要する作業や論理的思考が求められるため、発達障害がある方に向いている場合があります。 - 専門的な研究職
発達障害の人々は特定の分野に対する深い興味や専門知識を持っていることが多いです。研究者や学者としてのキャリアは、その専門知識を活かす選択肢となるかもしれません。 - クリエイティブな職種
絵画、音楽、執筆などのクリエイティブな分野は、創造的な表現力を発揮する場として適しているかもしれません。 - 技術系職種
発達障害の人々は、細かい作業や機械の操作など、高度な技術スキルを必要とする職種に向いている場合もあります。 - 動物関連職
動物との関わりや自然環境での作業は、発達障害の人々にとってストレスの軽減や安定感をもたらすことがあるため、動物関連の職種も考えられます。 - テクニカルサポート
技術的な問題解決やカスタマーサポートの仕事は、専門知識を活かし、問題解決に従事する機会を提供するかもしれません。
重要なのは、個々の能力や興味に合わせて職種を選ぶことです。適切な職種を見つける際には、自己理解やキャリアカウンセリングを通じてサポートを受けることが役立つかもしれません。
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